1960年代から苫小牧市内で創業するお好み焼きともんじゃ焼きの店。先代の田中クニ子さん(2021年9月に他界)が引退を考えていた10年ほど前、店の味にほれ込んだ常連客の九十九(つくも)まさみさん(45)が「店の味を守りたい」と申し出て、11年12月に引き継いだ。
先代秘伝のだしやソースは手作り。昔ながらの味や店の雰囲気、1人前とは思えないボリューム感に胃袋をつかまれた常連客や食べ盛りの若い世代に愛されている。
お好み焼きや焼きそばなど定番メニューが並ぶが、「ゆかい」という名のもんじゃ焼きは、ここでしか食べられない。うま味たっぷりのだし汁にキャベツや天かす、ベビースターラーメン、切り餅を加え、エビと虎杖浜産の明太子が入って税込み1100円。
鉄板調理は基本的に九十九さんが手掛ける。食べているうちに焼きが進み、「おこげ」になった汁は適度に水分が飛んで濃い味に変わり、もちもち感が生まれる。熱々のもんじゃを頬張れば、明太子の辛みがアクセントになる。家族や仲間と「ゆかい」なひとときを過ごしてみては―。
この記事を見たと申し出た人に2月末までトッピング1品サービス。
苫小牧市住吉町2の2の1フードD双葉店向かい。営業時間は午後5時~同10時。不定休。ラストオーダーは午後9時。4卓。駐車場あり。電話0144(33)3603。