日本将棋連盟苫小牧支部(中條範広支部長)に所属する白老萩野小学校6年生の志摩隆平君(12)が、9日に岡山県倉敷市で開かれた「第20回全国小学生倉敷王将戦」高学年の部で第3位に輝いた。自信を付けた志摩君は、賞状を手にさらなる技術向上に意欲を燃やしている。
倉敷王将戦は、日本将棋連盟や倉敷市、同市文化振興財団などが主催。
志摩君は小学3年生の時に出場して準優勝している。2020年にも出場権を獲得していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、今回は2回目の出場となった。出場権は、昨年6月27日に札幌市内で開かれた全道大会で、18人がエントリーした高学年の部に出場し、5戦全勝して獲得した。
本選の高学年の部には、全国からの代表64人が出場した。1グループ8人の8グループに分かれて予選リーグを行い、各グループで3勝を果たした計8人が決勝トーナメントへ進出した。志摩君は初戦で滋賀県代表に勝利するも、準決勝で神奈川県代表に惜しくも敗れた。
「3位はうれしいが、準決勝では良い手が打てず、悔しい気持ちも大きい」と振り返る志摩君。同連盟苫小牧支部の教室の他、学校が休みの日は長時間インターネット将棋にいそしんでいる。日々戦法を学び続けているといい、「多くの大会で好成績を残し、優勝を目指したい」と今後の目標を語る。
中條支部長は「力は十分にあり、まだまだ上を目指せる。これからも努力を積み重ねてほしい」と応援している。