2022年の年明け以降、感染者が急増している新型コロナウイルスは地方にも影響を及ぼし、17日までにむかわ町で3人、厚真町で2人の感染が確認された。両町や関係機関は危機感を強め、職員や住民に改めて感染予防対策を呼び掛けている。
むかわ町では、8日夜に苫小牧保健所から町内在住者1人が罹患(りかん)しているとの報告を受けた。翌9日に接触があったとされる町内関係者10人にPCR検査を行い、全員の陰性を確認したが、10日に対策本部会議を開き、直後に防災無線、情報端末などを活用して町民に注意を喚起した。さらに、道が発表している市町村別感染者数で15日までに2人の感染が確認された。町は「町民の皆さんに適時適切な情報提供を行うとともに、感染症拡大の防止対策を講じていく」とする。
厚真町では、胆振東部消防組合消防本部が13日、12日夜に消防署厚真支署職員1人が感染したことを発表した。厚真町役場でもまちづくり推進課の職員1人が15日夜に感染していたことが分かり、17日から同課の業務を一時停止している。
町内では国内での感染状況を踏まえ、16日に開く予定だった「あつま国際雪上3本引き大会」(同実行委員会主催)の中止を5日前に急きょ決めた。18、19日に開かれる予定のふれあいサロン(町社会福祉協議会主催)も中止され、影響が出始めている。
同消防本部と町それぞれの総務課は「職員にはこれまでもマスクの着用、手洗いの徹底、手指消毒の実施、執務室の十分な換気、健康管理を指導してきた」とするが、さらに対策を徹底していく考えだ。