安平町の遠浅小学校(吉成透校長)は23日、認知症キッズサポーター養成講座を開いた。町内の高齢者施設「ケアハウスサックル」の中田良彦施設長を講師に迎え、5、6年生の14人が認知症の知識や対応法などを学んだ。
中田施設長は認知症の症状について▽覚えることができなくなる▽自分の行動を忘れる▽言葉が出なくなる▽見間違いやないものが見えるようになる―などと説明。その際の対応方法として「笑顔であいさつ」や「ゆっくり分かりやすく話す」「答えてくれるのをゆっくり待つ」などをアドバイスした。
また39歳でアルツハイマー病を発症した男性のメッセージを動画で紹介し、「認知症になってもできることを考えて行動することで、普通に生活ができるようになる。認知症という言葉を怖がらず、支えてあげてほしい」と呼び掛けた。
6年生の橋本もなさん(12)は「39歳でなった人がいることに驚いた」と振り返り、「認知症のことを詳しく知ることができて良かった。周りにはまだいないが、勉強したことを生かしたい」と気持ちを新たにしていた。
町によると、町内では昨年度から小学校4校でそれぞれキッズサポーター養成講座を実施している。