とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域=宮田広幸代表理事組合長)は24日、厚真町総合福祉センターで第14回農業総合研修会を開いた。さまざまな分野で活躍する3人が基調講演し、農業に役立つ情報提供や助言を行った。
同農協設立20周年記念事業。管轄する東胆振1市4町から組合員や農業関係者約160人が参加した。
講師は、鈴井貴之さんや大泉洋さんが所属する芸能事務所クリエイティブオフィスキューの伊藤亜由美代表取締役、胆振農業改良普及センター東胆振支所の柿●【c59c】由紀・広域担当主査、明治大学農学部の作山巧教授。
伊藤代表取締役は、テレビ番組「水曜どうでしょう」が人気となった背景について、全国的に例のない内容だった点や資金不足を補うためにアイデアを凝らした点などを紹介した。また、北海道の「食」をアピールした番組や映画を通じて農業の素晴らしさを伝えたい」とし、制作を通じて「ストーリー性があるものに人々は共感を抱く」とアドバイスした。
柿●【c59c】主査は「GAP(農業生産管理工程)」について講話し、食品安全や環境保全、労働安全、農場経営管理など「自分の農場で必要と思う取り組みから始めてみては」と呼び掛けた。作山教授は官邸主導農政の真実と展望についてTPP(環太平洋連携協定)と農政改革を中心に語った。