胆振東部消防組合の消防団員、消防士として長年にわたって活躍し、瑞宝単光章を受けた関係者の功績をたたえる「危険業務従事者叙勲」の伝達式が23日、安平町役場で行われた。今秋の叙勲を受けた元安平消防団副団長の町田道夫さん(72)、元消防署安平支署追分出張所長の岩佐弘さん(69)にそれぞれ勲記と勲章が贈呈された。
町田さんは1968年12月に旧追分町消防団員となり、2006年の町の合併後は安平消防団の部長、副分団長を歴任。12年に副団長になってからは団員の育成指導に当たるなど、消防体制の確立に寄与した。昨年9月末に退団し、51年9カ月にわたる活動に終止符を打った。
岩佐さんは71年9月に追分支署でキャリアをスタートさせ、早来支署警防主幹、追分支署主幹を経て2001年4月に副支署長になった。その後、町の合併時に追分出張所の副出張所長となり、11年に出張所長に就任。13年3月に定年を迎えるまで防火思想の普及と啓発、消防体制の確立、施設整備の拡充に寄与した。
胆振東部消防組合管理者の宮坂尚市朗・厚真町長は「いろいろと深い思い出があると思う。長い間、お疲れさまでした」とねぎらいの言葉を贈った。