むかわ町と地域産業支援などの事業を手掛けるレッドホースコーポレーション(本社東京)は22日、胆振東部地震からの創造的復興に向けたレジリエンス(復元力)の強化などを目的に、パートナーシップ協定を結んだ。同社が同様の協定を結ぶのは、道内ではむかわ町が初めて。町役場に併設する産業会館で締結式が行われ、竹中喜之町長と宮本隆温社長が協定書を交わし、地域の活力増進、経済の活性化、地方創生などを通じた「最高傑作のつながりを創る」と口をそろえた。
連携、協力する事項は、観光振興、地域産業支援による地方創生やまちなか再生をはじめ、人的資源を活用した交流、地域活性化・経営、地域産品の共同開発および地域事業者育成、ふるさと納税―などの推進。 構想では来春、地域活性化企業人制度を利用して人材を町内に派遣し、まちなか再生などに向けた活動を町内で展開。また、ふるさと納税の受託を手掛けるノウハウを生かし、返礼品の多様化なども図っていく。
協定の締結は、3月下旬に都内で開催された経済同友会の地方創生委員会で、同社が竹中町長の講演を聞き、関心を寄せたことがきっかけとなった。
宮本社長は「地元では当たり前のものが他から見たら宝物といった、むかわ町の唯一無二のサービスを開発できたら。震災前以上のものをつくれるチャンスとし、町の復興に協力したい」と意欲を示した。
竹中町長は「魅力あるまちなかの再生、ふるさと納税の分野で貢献していただきたい」と期待。「御社のスローガンでもある『不の解消』、地域ビジネスの一助になるよう、むかわ版の地方創生、復興を加速させ、地域の活性化につなげていきたい」と話していた。