登別市の老舗温泉旅館「第一滝本館」で21日、年末恒例の大浴場の大掃除が行われた。社員らが新型コロナウイルス感染流行の収束を願いながらデッキブラシで床を磨いた。
歳末の風物詩となっている大掃除には、新型コロナウイルス対策でマスクを着け、法被を身にまとった社員15人が参加。バケツにくんだ浴槽の湯を床にまいて汚れを流し、隅々まで丁寧に磨き上げた。その後、大浴場の中央にある太い柱に長さ5.5メートルの新しいしめ縄を飾り付け、来年の安泰を祈願した。
新型コロナの影響で登別温泉街の宿泊施設は、今年も厳しい運営を強いられる1年となった。客足は徐々に戻りつつあるが、清掃に当たった社員らは「観光需要が早く元通りになれば」と願っていた。