安平町の追分高校(大浦充校長)で21日、外部講師を迎えての認知症サポーター養成講習が開かれた。学社融合事業の一環として行う選択授業「生活福祉援助技術」を学ぶ3年生6人が認知症について理解を深めた。
認知症についての知識と対応を学び、地域で見守る活動を推進する取り組み。同校では日常生活における気付きや実践力を身に付けてもらおうと、毎年行っている。
町内の特別養護老人ホーム追分陽光苑の介護支援スタッフは5人に1人が認知症を患っている昨今の情勢に触れ、「まちの中で認知症の方に出くわすかもしれない。ちょっと気にしてみてほしい」と呼び掛けた。声を掛ける際は▽笑顔で▽相手の目線に合わせて▽ゆっくりと▽驚かせない▽急がせない▽後ろから声を掛けない―とポイントを説明し、「子どもに話し掛けるような話し方はしないで」と注意を促した。
また町職員は、認知症の高齢者が行方不明になるケースが町内でも起きている現状を説明した。
畑嶋胡徹さん(17)は「周りにはまだいないが、身近にある話だと感じた。日常的に徘徊(はいかい)している人や、親戚が認知症になったときに自分ができることを探し、できるだけフォローしていきたい」と話していた。