安平町の追分小学校で、20代教諭が教材費から計4万円を無断で持ち出したことが分かり、20日に開会した町議会定例会で及川秀一郎町長が行政報告した。
町教育委員会によると、今月10日夜と13日、金庫に保管していた教材費を6年生の担任が確認したところ、2万円紛失していることが発覚した。校長が13日、校内の職員に確認を求めると、5年生の教材費2万円も同じ金庫からなくなっていることが分かった。
これを受けて校長が全職員に通達。別の学年の担任をしている20代教諭から同日、「一時的に借りるつもりで(9日に)持ち出した」と申し出があり、この後、全額返却された。
16日に追分小から町教委に報告があり、町教委で事実確認を行った後、胆振教育局に報告した。
17日に臨時校長会を招集し、各校の金銭の管理状況を確認した上で再発防止や迅速な事務報告義務の徹底を喚起。同日、保護者向けに問題への謝罪と担任の変更などについて説明したという。及川町長は「年度途中の担任変更は児童への影響が懸念されるため、スクールカウンセラーの派遣回数を増やすなどして対応していく」と話した。
この教諭の処分については、北海道教育委員会が判断する。