2021年度雪上安全法講習会が19日、安平町追分地区の安平山スキー場で開かれた。スキー場で起こり得る事故などを想定し、応急手当ての知識、技術をスタッフ21人が学んだ。
同スキー場のオープンを控え、スタッフが事故発生時などいざという時の応急処置法を身に付けることで来場者に安心してスキーを楽しんでもらおうと、毎年この時期に開催している。
苫小牧スキーパトロール赤十字奉仕団の村上恵也事務局長が、スキーの外し方やブーツの脱がせ方、三角巾を用いた応急処置について、デモンストレーションを交えて説明した。
参加者は三角巾を包帯に代用したまき方について知識を深めた後、2人1組で出血や骨折への対処法を実際に演習。村上事務局長は「けが人のいる事故が発生した場合でも、ある程度対応できる知識や技術を持っていると、お客さま、スタッフの不安感や負担を除くことができる」とし、「きちんと手当てできていることが大事。絶対にこれが正しいということではない」と柔軟な対応を呼び掛けた。スキー場スタッフの宮内逸己さん(21)は、「三角巾の使い方について細かく教わり、参考になった」と話していた。
同スキー場の条例でオープンは20日となっているが、19年度は年明けの1月下旬、昨シーズンは2月までずれ込んだ。町教育委員会によると、19日時点で10センチほどにとどまり、営業開始は年明けになるとみている。