鵡川高校(三村素道校長)の3年生による地域課題解決型探求学習「むかわ学」の提言発表会が17日、むかわ町道の駅「四季の館」で開かれた。地域での学びを通じて見つけた課題を掘り起こし、一つの解決策として考えた商品開発やイベント、企画などを、グループごとに提案した。
観光や福祉、産業、化石のテーマで計10グループに分かれ、5~7分ずつプレゼンテーションし、来場者から質疑や助言を受けた。
このうち、福祉のグループでは高齢者と幼児が触れ合う機会について、寸劇とスライドを組み合わせながら発表。新型コロナウイルス感染症のリスク回避やSDGs(持続可能な開発目標)を踏まえ、オンラインでの交流の場を提案した。
このほか、豚肉やシイタケなど地元の食材を使った肉まん、穂別地区で発掘された「むかわ竜」にちなんだ恐竜チョコなどの商品化に向けてコンテストや企業へのプレゼンに挑戦したことを報告したグループがあった。町内で初のコスプレイベントを予定しているという企画も発表された。
町教育委員会の長谷川孝雄教育長は「突き詰めていかなければいけないところはあるが、できそうなことはあった。足りない部分を1、2年生が引き継いで補ってくれたら」と今後の発展を期待していた。