白老町議会定例会12月会議は15日、一般質問を続行した。町は地域の文化を観光に生かす「文化観光」について、「関係団体や地域と連携を図っていきたい」とし、推進に前向きな姿勢を示した。佐藤雄大氏(みらい)の質問に答えた。
白老町内では飛生アートコミュニティー(竹浦)による飛生芸術祭や、町民やアーティストでつくるウイマム文化芸術実行委員会によるアートイベントが毎年開かれている。さらに今年度は、町内主要団体の代表者らで組織した白老文化観光推進実行委員会が「白老文化芸術共創」と題したイベントを展開した。
こうした動きを踏まえ、佐藤氏は「白老という小さな町で、これほど盛んに文化芸術活動が行われているのは珍しく、全国から注目されている」と指摘。「行政、民間、アーティストのワンチーム体制で文化観光に取り組み、成果を出しているまちもある」とし、「観光や関係人口創出など地域振興の面からも推進すべきだ」と迫った。
戸田安彦町長は文化観光について「多文化共生のまちづくりの観点からも重要だ」との認識を示し、推進する上で「交付金の活用を狙いたい」と述べた。
前田博之氏(きずな)は、貨物保管などに使用する白老港公共中央1号上屋の経営が赤字続きとなっている状況を問題視し、対策を求めた。町は「利用促進に向けたセールスに力を入れたい」などと述べるにとどまった。
久保一美氏(いぶき)は、道が公表した新たな津波浸水想定に基づく防災マップについて質問。町は「しらおい防災マスターなどから意見を頂き、新たな防災マップ作りを進めているところ。マップは48ページを予定し、今年度内に完成させ、新年度の早い時期に全戸配布したい」と説明した。