白老町議会定例会12月会議は14日、一般質問をスタートさせた。この中で町は、学校法人日本航空学園が管理運営する白老滑空場(町北吉原)について、「滑空場の用地を有償で貸し付ける新たな契約を結びたい」との考えを示した。西田祐子氏(きずな)の質問に答えた。
白老滑空場については、同学園運営の専門学校がフライト実習などで活用。町が整備した滑走路などの施設は、学園側に無償で貸し付ける形となっていた。そうした中、同学園は学生数の増加に伴う寮の狭隘(きょうあい)化などを理由に、町東町で運営していた専門学校の白老キャンパスの学科を2018年、千歳市へ移設。20年には白老キャンパス校舎と寮を他の学校法人に売却した。
こうした状況を踏まえ、西田氏は白老滑空場の今後の取り扱いを質問。町の担当者は「滑空場用地を有償で貸し付ける内容で学園側と協議し、契約を締結したい」と述べた。
大渕紀夫氏(共産)は、認知症患者の現状と対策について質問。戸田安彦町長は「昨年度の要介護認定で主治医に認知症と診断された町民は324人。今後増えていくと予想される」とし、「初期集中支援チームの配置など総合支援策を推進するほか、認知症サポーター活動の促進などを担うチームオレンジコーディネーターの配置も検討する」とした。
長谷川かおり氏(公明)は、国が来年4月から子宮頸(けい)がん予防ワクチンの接種勧奨を再開する方針を踏まえ、町の対応について質問。戸田町長は「対象者が接種について適切に判断できるよう情報発信に努めたい」と述べた。
一般質問は16日までを予定し、初日の3人を含めて計10人が登壇する。