公益社団法人北海道森と緑の会が主催する2021年度「緑化活動啓発作品」コンクールで、むかわ町宮戸小学校6年生の六角明憲君(11)の描いた作品「巨木と生き物たち」がポスター原画小学校の部で優秀賞に選ばれた。同校では19年度に5年生、20年度も6年生が受賞しており、今年度で3年連続。六角君は「去年の6年生が受賞していて取りたいと思っていた。うれしいです」と素直に喜びを口にした。
ポスター原画小学校の部には12校から93作品が寄せられ、最優秀賞1点、優秀賞と奨励賞が3点ずつ選ばれた。
六角君は、同校の夏休み期間中の課題として作品を提出。「木がいっぱいある中に(鳥やシカなど)生き物がたくさんいる」イメージを膨らませながら、1週間ほどで描き上げた。昨年よりも色を濃く、それでいて不自然にならないよう配慮。主催者からは「絵を描く技術が優れているだけではなく、森づくりや緑化運動についての表現ができている」と高く評価された。
同コンクールは、小中高校の児童、生徒に森林や緑について理解を深めてもらおうと、北海道森と緑の会が長年にわたって継続している事業。道や道教育委員会が後援している。
今年度は5~8月にポスターと標語を募集し、ポスターは小中高校29校から計251点、標語は同12校から384点が寄せられた。10月下旬の審査で、ポスターと標語を合わせ27点の入選が決定した。
同会によると、胆振管内での受賞者は六角君を含む4人。六角君の作品は、道森と緑の会の来年のカレンダーに掲載される。