むかわ町内の団体、企業が恐竜や化石に関連する商品、グッズなどを新たに開発し、相次いで販売を開始した。いずれもイベントや町内の一部で取り扱い、恐竜、化石のまちをアピールするとともに「むかわファン」の獲得を狙う。
穂別博物館の職員で町内在住の女性3人でつくる「RAYOCHI(ラヨチ)」は、地元産の米「雪瑞穂」を使った「恐竜米」のほか、解説書や手作りクラフト、ポストカード、小冊子などをセットにした知育グッズ「博物館+(はくぶつかんたす)」を商品化した。
恐竜米は「住んでいるまちのもので、イベントなどでお土産になるものを作りたい」とメンバーで考案。穂別の地で収穫した米に、かつてこの地にいたとされる恐竜を掛けた。1袋(450グラム)で税込み450円、3袋セットで同1300円。今月町内で開かれた「むかわ町恐竜フェスタ」で売り出し、8日から博物館でも扱っている。
知育グッズは、クラフトテープで作ることができるアンモナイトと「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)のポストカードなどを組み合わせ、11月末から1セット同2000円で博物館で数量限定販売している。売り上げは次の商品の開発に充て、今後も随時新たな品を生んで提供していく考えだ。
同団体の早瀬千佳代表は「博物館をもっと多くの人に知ってもらい、地域の活性化とファンの増加につなげたい。化石をきっかけに地元の熱を上げていけたら」と話している。
むかわ地域商社「M.Dino(エムディノ)」は、恐竜の町をPRするレトルトカレー「北海道恐竜加哩」(同590円)、むかわ竜、クビナガリュウ「ホベツアラキリュウ」の化石などをデザインした美濃焼のマグカップ(同1650円)の販売を開始した。
カレーは、「鳥類は恐竜の進化した形」という話にちなんだ中辛のバターチキン味。同社は「中辛だが、バターがマイルドでまろやかな味になっており、お子さんでも食べやすい」とアピールする。マグカップは「一つ一つ形が違い、世界に一つだけの手作り品になっています」と話す。
町内では、先陣を切ってたいやき店「いっぷく堂」と博物館で販売を開始。今後はインターネット販売のほか、町内の店舗、道の駅などと交渉し、販路を広げていく考えだ。