厚真中学校(阿部隆之校長)は9日、厚真中央小学校(吉岡ゆかり校長)の6年生を迎え、体験入学を行った。来春、同中学校に進学する児童19人は小学校より5分長い1コマ50分授業を体感し、進学への足掛かりにした。
町内では、厚真中と厚真中央小のある厚真地区、厚南中学校と上厚真小学校のある厚南地区ごとに小中一貫教育を展開。小学6年生に中学校での授業や雰囲気に慣れてもらい、スムーズな入学につなげる「中1ギャップ」解消を目的に、それぞれの地区で体験入学を定期的に行っている。
厚真地区では今年度5回の体験入学を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2回中止しており、今回は4月末以来の登校日となった。児童たちは中学1年生が行った職業体験の報告会を聞いたほか、社会科の地理を学習し、中学校生活へのイメージを膨らませた。
厚真中央小の尾形心優さん(12)は「(授業時間が)長かったけれど、いい勉強ができた。中学校では歴史の勉強が楽しみ」とし、「今、習っている手話の会話もできるようになりたい」と目標を語った。厚真中の横田慎也教頭は「前回よりも大人になったと感じる。学習に取り組む様子も意欲的だった」と小学生の成長に目を細めていた。