プロ野球で、その年に最も功績があった監督、選手、審判員らに贈られる正力松太郎賞の選考委員会(座長=王貞治ソフトバンク球団会長)が7日、東京都内で開かれ、2年連続最下位だったヤクルトを6年ぶりのリーグ制覇、20年ぶりとなる日本一に導いた高津臣吾監督(53)が初めて選ばれた。
特別賞には東京五輪で金メダルを獲得した日本代表監督を務めた稲葉篤紀氏(49)、米大リーグでア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたエンゼルスの大谷翔平選手(27)を選んだ。特別賞が2人選出されたのは史上初。
選考では日本シリーズの話題が多く、高津監督とオリックスの中嶋監督の手腕が高く評価された。王座長は「テレビで見ていて、ついつい引き込まれた。野球人として感銘を受けた。日本一になった高津監督に異論はなく、スムーズに決まった」と説明。選手への言葉や若手の育成、投手起用などが認められ、全員一致で決まった。