むかわ町が恐竜を前面に出してまちをアピールするイベント「恐竜フェスタ」が4、5両日、同町道の駅「四季の館」をメイン会場に開かれた。AR(拡張現実)技術を使い、スマートフォンの画面で「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)やティラノサウルスと記念撮影できる試みをはじめ、ステージイベントが繰り広げられ、家族連れや恐竜ファンでにぎわった。
道の駅では、ARやVR(仮想現実)で画面上の恐竜モデルを動かしながら、足の骨の形からどの恐竜かを当てるクイズに、子どもたちがくぎ付けになった。苫小牧市から来場した家族連れは「楽しかった。機会があればまた来たい」と希望した。アンモナイトやサメの歯の化石をハンマーなどを使って取り出すクリーニング体験も行い、受付枠がすべて埋まるほど好評だった。
ステージでは、北海道大学総合博物館の小林快次教授の講演会や、むかわ竜の発掘当時の思い出話や恐竜にまつわる裏話を伝えるトークイベントを開催。小林教授の講演後は、サインや記念撮影を求める恐竜ファンの長い列ができた。
このほか、縫いぐるみ、フィギュア、お菓子などの恐竜関連グッズを多数販売。鵡川高校のブースでは生徒考案の韓国風のり巻き「むかわキンパ」や「恐竜コロネ」を販売し、連日完売する大盛況となった。