恐竜化石で町おこしを進めている町民グループ「むかわ町恐竜ワールドセンター」(栗原健一代表)は、同町道の駅「四季の館」で5日、「恐竜追悼式典2021」を行った。町内の関係者らが参列し、まちの発展に寄与してきた「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)をはじめとする古生物化石に感謝と哀悼の意をささげた。
式典は1975年に同地区でクビナガリュウ「ホベツアラキリュウ」の化石が発掘されたことを機に、古代生物の霊を供養しようと穂別博物館協力会が始めた。2017年に同センターが式典の運営を引き継ぎ、例年「ほべつ恐竜館まつり」に併せて開催してきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で同まつりが昨年に続いて中止となったため、恐竜フェスタの開催に合わせて「献木の儀」のみを執り行った。
同センターの栗原代表は「(役員が交代し)新しいメンバーで心機一転して進めていこうと思ったが、(コロナ禍の影響などで)何一つできず悔しい思いをした。来年こそは新しい風を吹かせていきたい」とあいさつ。来賓の竹中喜之町長は「この地に眠っていた多くの化石類に畏敬の念を表し、カムイサウルス・ジャポニクスなどの地域資源を生かし、まちづくり施策の一つである恐竜ワールド構想を引き続き推進していく」と追悼の言葉を述べた。