白老町のしらおいイオル事務所チキサニでこのほど、アイヌ文化行事の「ござ編み体験」が開かれた。町民ら7人が参加し、伝統の技法で、アイヌ民族の儀礼で使われるチタラペ(文様入りござ)作りに取り組んだ。
一般社団法人白老モシリがイオル(伝統的生活空間)体験交流事業として企画。アイヌ文化伝承者で町内在住の花岡ケイ子さん(77)と清水綾子さん(74)が講師を務めた。
参加者は、8月に町内の小川で採取したガマを材料に、伝統の編み機イテセニを使ってチタラペを製作。受講した降矢和好さん(69)=町高砂町=は「アイヌ文化の奥深さを学ぶことができた」と話した。