胆振総合振興局農務課は11月30日、厚真町の上厚真放課後児童クラブで食育出前授業を行った。小学1年から4年までの児童42人が漁業について学び、胆振管内の各市町の特産品を使った11種類のご当地おむすび「いぶり11」を作った。
同授業は、児童が食や地元食材に関心を持つようになることを狙い、振興局側から厚真町に呼び掛けて実現した。
この日は、鵡川漁業協同組合の大澤健也指導漁業士と澤口研太郎青年漁業士が、シシャモ漁で使う網を見せたり、漁で使うロープの結び方を子どもたちに手ほどきしたりした。
おむすびの調理実習では振興局の臼井研食品政策係長が、いぶり11の中から厚真町のジンギスカンとハスカップを用いた「ジンギスカンおむすび」とむかわ町のシシャモとネギを混ぜ込んだ「冷干ししゃもおむすび」の作り方や握り方を教えた。児童たちは思い思いの大きさに握って食べて味わった。
上厚真小学校4年の新谷心音さん(9)は「とてもおいしく、楽しかった。厚真でいろんな食材が作られていることを知った」と笑みを浮かべた。臼井係長は「小さい子たちにもおいしさを伝えられたようで良かった。これからも要望があれば出向きたい」と意欲を見せた。