むかわ町議会は26日、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を活用して町民への報告会を開いた。画面上で参加した鵡川、穂別両地区の町民7人から質疑や要望が寄せられ、活発に意見交換した。
報告会は通常、鵡川、穂別の各地区の主要な場所に出向いて年1回開催しているが、2018年は胆振東部地震、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。感染症対策を考慮した形で町民と接する機会を設けようと、今年はオンラインによる開催を初めて導入した。
議員は2~3人ずつ4会場に分散。人口減少対策や子育て環境の充実、役場改革など、参加した町民から受けた質問や要望に対して見解を述べた。
小坂利政議長は「皆さんの意見を反映させられるように努力していく」とし、野田省一副議長は「頂いた意見や質問を整理し、町長部局に出す、あるいは議会で検討していくほか、個々に一般質問で取り上げていく」と理解を求めた。
町議会は「不具合を想定し、開催前に参加者と試行的に確認作業をしていたのでうまくいったと思う。子育て世代の方が自宅で参加したり、職場から参加してくれたりした人もいたのはよかった」と手応えを実感。「本来は対面式が良いのだが、コロナ禍で町民の声をなかなか得られない。ペーパーレスも進んでいる中、こういう形の会議が今後増えるのでは」と展望を語る。
議会事務局も「今回は人数を絞ったが、参加人数を増やすことを含め、今後も(オンライン報告会を)考えていきたい」と話していた。