厚真中学校(阿部隆之校長)で26日、「厚真を外国人に英語でPRする」APR学習の発表が行われた。生徒たちはそれぞれ外国語指導助手(ALT)や英語教員らを相手に英語で厚真の魅力を紹介。地域の良さやそれぞれが抱く思いなどについて、流ちょうな英語で伝えた。
生徒が地域にある題材を調べて英語で発表するAPR活動は、小中学校を中心とした英語教育に力を注いでいる厚真町独自の取り組み。英語と総合学習の一部を組み合わせた町独自のカリキュラム「コミュニケーション科」の授業として実施している。
この日は2、3年生約50人が午前と午後に分かれて学習成果を発表。このうち、2年生は体育館の10ブースにいる町内のALTや英語教諭らに、パソコンの画像や写真、絵などを見せながら地域についてプレゼンテーションをした。一方的に紹介するだけではなく、相手からの質疑にも応え、積極的なやりとりを繰り広げた。
梶谷怜矢さん(14)は町内にJRの駅が浜厚真駅しかない現状を踏まえ、利便性のある交通機関の導入をアピールした。「原稿の内容にボケも入れたので、最初は思うように伝わらなかったが、何人もの人と話すことで会話として成り立っていった」と手応えを感じたよう。ALTらから母国のことや食について聞き出し、「興味があるので、今後は海外の文化に触れていきたい」と希望を語った。