浦河町議会(佐々木孝雄議長)は24日、役場2階応接室で「赤潮による漁業被害に関する緊急要望書」を池田拓町長へ手渡した。
議員13人が一堂に会し、佐々木議長が「スピーディーに対応してほしい」と要望書を渡し、池田町長は「速やかに対応していきたい」と答えた。
要望書では、9月中旬以降、北海道東部太平洋沿岸域に発生した赤潮について、えりも岬を経由して浦河沖合にも漂着し、ウニ・サケなどの主要魚種の大量壊死(えし)が確認されたとしている。「海の激甚被害」であり、漁業経営者をはじめ、関連する仲買、小売商業者、加工業者、飲食業、陸まわり作業に従事する町民などへの影響は大きく、支援の検討が必要―と説明。漁業生産の回復と再建を図るために次の項目を迅速に実施するよう議会総意として要望した。
(1)被害を受けた漁業経営者の実態調査と支援(2)漁協経営への支援(3)漁場の再生及び増養殖事業への支援(4)漁業転換対象者への支援(5)漁業後継者育成への支援(6)仲買、小売商業者、加工業者及びこれに関わる町民に対しての支援(7)赤潮発生の原因究明について国及び道に要望をする。