苫小牧リトルシニアの横谷塁(青翔中2年)が、北海道選抜の一員として12月に沖縄県で開かれる久米島メモリアルカップに出場する。持ち前の打撃力で主軸としての起用も期待される逸材。「自分の良さを出してチームの勝利に貢献したい」と意気込んでいる。
同カップは日台会長杯争奪国際親善野球大会の代替大会として開催される。国内の各地区から選抜7チームが出場し、リーグ戦を繰り広げる。
13、14両日に札幌市で行われた道選抜の合同練習に参加。紅白戦に3番中堅手で出場し、13日は3打数2安打、14日は3打数1安打の好成績を残した。「打率の良さをアピールできた」と手応えを語る。
さらに内野ゴロの間に二塁から本塁に生還を果たすなど走塁でも活躍を見せた。「打球の方向や守備の位置をしっかり確認してからスタートを切るようにしている」と話す。
横谷は右投左打の外野手。拓勇ファイターズに所属していた拓勇小6年の時には苫小牧選抜にも選ばれていた。外角の球を逆方向に打ち返す打撃センスが武器だ。苫小牧リトルシニアの浜谷千春監督は「逆方向のレフトオーバーの長打も打てる打力は魅力。足も速いので右中間に抜ければ本塁打になることもしばしば」と太鼓判を押す。
道選抜では主力級の活躍が期待される。浜谷監督は「上位打線での先発出場もあると思う。他チームとの交流も大事にしながら野球を楽しんできてほしい」と話す。横谷は「打撃では打順に見合った仕事をすることが目標。出塁したら積極的に次の塁を狙う走りを見せたい」と闘志をかき立てている。