プロ野球でその年に最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞の選考委員会(堀内恒夫委員長=元巨人監督)が22日、東京都内で開かれ、オリックスの山本由伸(23)が初めて選ばれた。オリックスからの選出は2014年の金子千尋以来、7年ぶり。
山本は選考基準7項目(15勝、150奪三振、10完投、防御率2・50、200投球回、25登板、勝率6割)のうち、5項目をクリア。完投(6完投)と投球回(193回3分の2)の2項目は届かなかったが、堀内委員長は全会一致での選出と明らかにし、「この数字を見ると、他の投手と比べようがないくらい突出している」と説明した。
選考委員は堀内委員長のほか平松政次、村田兆治、山田久志、北別府学(病気療養のため書面参加)の各氏が務めた。