厚真中学校(阿部隆之校長)は18日、全校一斉に防災学習を行った。避難方法や連絡の確認、ボランティア、地域の避難訓練への参加などを盛り込んだ同校独自の「防災10箇条」をより具体化させるための知恵を出し合った。
学習ではまず、3年前に発生した胆振東部地震に関し、当時の被害状況や様子を振り返った。次に、昨年同校が作成した防災10箇条について、1~3年を混合した7、8人の10グループで議論。内容をまとめ、代表生徒が発表した。「避難所のスタンプラリーや伝承活動として防災キャンプを実施する」「石碑や本にして後世に残していく」などの提言があり、「学校給食のおぼんや下敷き、Tシャツに町のハザードマップの図を入れ込み、日常から防災を意識させる」といったユニークな意見もあった。
佐々木結華さん(15)は「1年たつと、去年はいいと思ったことでもこれではいけないと感じることがあった」と振り返り、「体験したことを生かし、行動を改善しながら冷静に判断し、周りのことを考えられるようにしたい」と話していた。