中学硬式野球の苫小牧ボーイズは、第9回日本少年野球秋季北海道選手権大会(10月、芦別市)で5年ぶり2度目の優勝を果たし、来年3月に東京都で開かれる第52回日本少年野球春季全国大会の出場権を獲得した。全国初戦突破に向け、ナインの冬期練習も熱を帯びている。
秋季北海道選手権大会は道内7チームがトーナメント戦を展開した。決勝は強豪の旭川大雪に2点差で競り勝った。エース篠山塁(啓明中2年)が五回1失点の好投を見せ、最優秀選手賞に選ばれた。「ランナーを出しても落ち着いて投球できた」と篠山。石田一途監督は「外角への直球のコントロールが良く、打たせて取る投球ができていた」と振り返った。
捕手の橋場凰太郎(厚真中1年)は162センチと小柄ながら4番として決勝で長打を放つなど活躍。「後の打者につなぐことだけを考えた。冬の間で振り込んで打球の飛距離をさらに伸ばしたい」と意気込む。
5年前の全国大会の初戦敗退を受けて、石田監督は「今回はまず初戦突破が目標。全国のレベルを肌で感じながら一つでも多く試合をしたい」と抱負。内野手の勝見堅主将(光洋中2年)は「一戦一戦集中して勝利を目指したい」と語った。
秋季北海道選手権大会の結果は次の通り。
▽決勝
苫小牧
0101411―8
0001005―6
旭川大雪
(苫)篠山、山野、春日―橋場
(旭)大渕、鈴木、伊藤、大岩―橋本
?上田(旭)
?橋本(旭)
?橋場、高橋、山野(苫)橋本(旭)
▽準決勝
苫小牧
320301―9
100400―5
札幌北広島
(六回時間切れ)
(苫)篠山、春日、山野―橋場
(札)中倉、ロバートソン、渡邉―伊藤
?吉田(苫)
?大沼、勝見(苫)島崎(札)
▽1回戦
苫小牧
63011―11
40000―4
とかち道東・函館合同
(五回コールド)
(苫)田口、山野―橋場
(と)乳井、小田―藤根、矢萩
?田口、篠山、大沼(苫)