白老文化観光推進実行委員会(会長・熊谷威二白老町商工会長)は12日、文化芸術プロジェクト「白老文化芸術共創―ROOTS(ルーツ)&ARTS(アーツ)SHIRAOI」の一環で、インターネットラジオ番組「ラジオウタリ」の配信をスタートさせた。アイヌのミュージシャンOKI(オキ)さんがDJ(ディスクジョッキー)を務め、ゲストと共にアイヌや世界の先住民族の音楽、文化を紹介する全3回の番組生配信を今年度内に展開する。
第1回のゲストは、ラジオDJで音楽評論家のピーター・バラカンさん。同日午後7時半から2時間、町本町の文化施設しらおい創造空間「蔵」で生配信した。
番組でOKIさんは、アイヌの伝統歌やリズムをベースに制作した自身の楽曲の数々を紹介。伝統弦楽器トンコリも演奏し、アイヌ音楽の奥深さを伝えた。
バラカンさんは西アフリカや北欧、アジアなど世界各地のミュージシャンが奏でる先住民族音楽を紹介し、魅力を語った。また、放送途中で白老町の国立アイヌ民族博物館職員の谷地田未緒さんが町民ゲストとして加わり、大好きなOKIさんの楽曲をリクエストするなどした。
国内の多くの人がインターネットで白老発のラジオ番組を楽しみ、中国やカナダ、アメリカ、スウェーデンなど海外から生配信を聴く人もいた。
今回の番組は13日午後に再放送されたほか、19日午後9時から再び配信される。番組の聴き方など詳細は、白老文化芸術共創のウェブサイト=https://www.shi-ra-oi.jp=に載せている。