北光ファイターズと泉野イーグルスの合同チームがこのほど、札幌市で行われた小学3年生以下対象の第3回北海道グリーンカップ南北海道大会予選兼第3回札幌グリーンカップで優勝した。新型コロナウイルスの影響で満足のいく合同練習ができない中、試合を重ねるごとにチームがまとまった。13日には南北の各予選上位2チームによる道大会出場が控える。山口雄樹主将(北光3年)は「全道でも優勝したい」と意気込む。
南大会には苫小牧、札幌、小樽、函館など各地域の14チームが出場。2日間にわたってトーナメント戦を繰り広げた。
北光・泉野は1回戦で北光Jrファイターズ・鉄東スワローズ(札幌)に17―2で大勝。続く屯田ベアーズ(札幌)との2回戦は6―3で勝利した。余市強い子野球スポーツ少年団との準決勝では佐々木孝太郎(泉野3年)が先頭打者本塁打。虎の子の1点を投手陣が守り抜き完封勝ちした。
渡島連合との決勝は規定の五回で決着がつかず1死一、二塁から始まるタイブレークになったが、六回に山口主将の適時打で勝ち越し5―4で接戦を物にした。大会最優秀選手にも輝いた主将は「チームワークよく、みんなで勝とうという気持ちで戦えた」。投手として活躍した大橋遼佑(泉野3年)は「まさか優勝するとは思わなかった。うれしくて泣いた」と話す。
新型コロナによる政府の緊急事態宣言などで大会前の全体練習は数えるほど。南大会で3位と健闘した飛翔スワローズ(苫小牧)との練習試合では全敗し「最初はばらばらだった」と小松一也監督(北光)は振り返る。「技術よりも仲良く、声を出して楽しくプレーする」チーム方針を全員で徹底できたことが好成績につながった。
スターティングメンバーに3年生をそろえる各チームに対し、主力の半数近くが2年生という点も目を見張る。道大会1回戦の相手は北大会2位のチーム三笠・美唄。山口主将は「エラーを少なくして1―0で勝つ野球がしたい」。大橋は「正しいフォームで投げ切りたい」と闘志を燃やす。
小松監督と共に選手を支えた松下和範コーチ(泉野)は「ここまで来たら、あとはチャレンジするだけ。楽しくプレーをして勝利につながればうれしい」と期待した。
▽決勝
北光・泉野
200003―5
200002―4
渡島連合
(六回タイブレーク)
▽準決勝
北光・泉野
10000―1
00000―0
余市強い子野球スポーツ少年団
▽2回戦
屯田ベアーズ
1002―3
510X―6
北光・泉野
(四回時間切れ)
▽1回戦
北光・泉野
3545―17
0002―2
北光Jrファイターズ・鉄東スワローズ
(四回時間切れ)
―グリーンカップメンバー
山口 雄樹 北光 3年
奥山 健斗 〃 3年
長谷川 真聖 〃 2年
松井 遙佑 〃 2年
佐々木 和馬 〃 2年
福田 叶夢 〃 1年
黒江 龍恩 泉野 3年
大橋 遼佑 〃 3年
高松 幸之進 〃 3年
佐々木 孝太郎 〃 3年
伊辺 心陽 〃 3年
澤本 龍晟 〃 3年
嵯城 大貴 〃 2年
本多 琉生 〃 2年
遠藤 仁子 〃 2年
佐藤 翼 〃 2年
本多 爽生 〃 1年
黒江 塁央 〃 1年