日本ハムの新庄剛志新監督が9日、沖縄県国頭村で行われている秋季キャンプを8日に続いて視察した。選手に直接指導したり、積極的に声を掛けにいったりする姿が目立った。「やっぱりあの表情がうれしい。話をして、笑顔が多かった」と、反応に手応えを感じた様子。
伸び悩んでいる来季5年目の清宮幸太郎内野手には、フリー打撃後におなかを触って減量を勧めた。スイングに切れを出し、持ち味の長打力を伸ばすためだという。
新庄監督によると、清宮は痩せて飛距離が落ちることを怖がったそうだが「飛距離が下がったら、食って体重を戻せばいいだけ。取りあえずトライしようと話をした」。考えを押し付けはせず、あくまで飛躍への選択肢の一つとして提示。話を聞く表情は「いい目をしていた」と語った。
昨季は自己最多の96試合に出場して7本塁打を放ったが、今季はプロ入り後初めて1軍出場がなかった清宮。練習には危機感を持って取り組んでおり、「答えは春季キャンプでというところかなと思う」と前向きな姿勢を示した。