プロ野球日本ハムの新庄剛志新監督(49)が4日、札幌市内で就任会見し、「正直自分が一番びっくりしている。日本ハムも変えたいし、プロ野球を僕が変えたいという気持ちで帰ってきた」と抱負を語った。1年契約で背番号は日本ハムの選手時代につけた「1」に決まった。
チームは今季55勝68敗20分けで、3年連続の5位に終わった。新庄新監督は「調子の上がっていない3年間を見ていて、自分の出番だという気持ちで過ごしていた」と明かし、10月中旬に就任要請を受けると、すぐ快諾したという。
2004年に日本ハムに加入し、06年に現役を引退。奇抜なパフォーマンスでも人気を集めた。川村浩二球団社長は、新監督のオファーに際し、「チームを勝たせること、ファンサービスを実践して喜びを届けてくださいと二つお願いした。さらに、その順番は間違えないようにしてほしいと伝えた」と話した。
日本ハムの新庄剛志新監督との主な一問一答は次の通り。
―今の率直な心境は。
正直自分が一番びっくりしている。僕でいいのかなという思いの反面、僕しかいないなと。日本ハムも変えたいし、僕がプロ野球を変えたいという気持ちで帰ってきた。
―球団からは勝利を求められている。
優勝なんか一切目指さない。高い目標を持ち過ぎると、選手はうまくいかないと思っている。何気ない一日を過ごして勝ち、それで9月あたりに優勝争いをしていたら、さあ、目指そうと。
―チームの何を変えたいか。
まず気持ちの面。このプロ野球という世界に入ってくる選手のレベルはほぼ一緒。メンタルを鍛えながら、投手3人、野手4人のタレントをつくる。
―監督とはどういう存在か。
真面目な顔をして腕を組んでやっているイメージ。これからは僕が監督像を変えていく。
―ファンへメッセージを。
楽しみにしておいてください。新しい野球というものをつくっていきます。