北海道学童軟式野球都市対抗戦「EZO CITY THE BATTLE2021」は10月31日、とましんスタジアム=苫小牧市=で決勝トーナメントの決勝が行われ、函館選抜が2―0で旭川選抜を下し、3年ぶりの頂点に立った。苫小牧選抜は準決勝で函館選抜に4―9で敗れて3位。3連覇はかなわなかった。
道内各地区の小学6年生で構成した選抜チームが集う一戦。決勝トーナメントは10月30日に開幕し、予選を勝ち抜くなどした16チームが出場した。優勝の函館選抜が全国大会(来年2月、兵庫県)切符をつかんだ。
▽決勝
旭 川
00000―0
00110―2
函 館
(五回時間切れ)
(旭)後藤、吉田、山田、天池―小嶋
(函)森広、稲見、工藤―阿部
▽準決勝
苫小牧
0200020―4
100125X―9
函 館
(苫)島野、山田、木村、山田―木村、成田
(函)稲見、森広、工藤―弓庭
?山崎(苫)関谷、稲見、武田(函)
?森広(函)
旭 川
002001016―10
001200010―4
岩見沢
(延長九回タイブレーク)
10月30日
▽2回戦
苫小牧
213104―11
001000―1
恵 庭
(六回コールド)
(苫)島野、及川、片桐―木村
(恵)小玉、首藤、岩崎―岩崎、首藤
?木村2(苫)
函館4―0網走、岩見沢8―1小樽、旭川1―0日高
▽1回戦
苫小牧
0052000―7
0100000―1
後 志
(苫)成田、山田、山口、高井、木村―木村、成田、木村、成田
(後)細口、井内、渡部―藤田
?山田(苫)
?木村(苫)藤田、森(後)
恵庭9―6桧山、函館6―0士別、網走9―6空知、岩見沢6―5オホーツク、小樽5―4富良野、旭川8―4宗谷、日高11―0千歳
―守備に乱れ、流れ失う
2連覇中の苫小牧が函館の強打に屈した。中盤まで一進一退の攻防を繰り広げたが、六回に打者一巡の猛攻を受けて5失点。この回2失策と守備もほころび、石川監督は「勝てる試合を落としてしまった」と語った。
序盤は攻守で好プレーが飛び出し流れをつかんだかに見えた。回が進むにつれて「守りのポジショニングなど細かいミスが多かった。少しずつ相手に流れがいってしまった」と監督。練習試合で見せていた小差で粘り勝つ野球が、ここ一番で崩れた。
新型コロナウイルスの影響でチーム始動が2カ月近く遅れ、短期間での調整を強いられた中「個々の選手が持っている能力以上の力を発揮してくれた」と指揮官はチームの奮起をたたえた。この敗戦の悔しさを糧に「中学に進んでも一球の大切さを感じながら、日々の練習に取り組んでほしい」と期待した。