北海道学童軟式野球都市対抗戦「EZO　CITY　THE　BATTLE2021」は30、31両日、とましんスタジアム＝苫小牧市＝など市内でトーナメント戦が行われる。大会2連覇中の苫小牧選抜は1回戦で後志選抜と激突。新型コロナウイルスの影響で満足な練習時間が確保できない中、急ピッチでチーム力を高めてきた。板垣晋生主将（6年）＝新生台イーグルス＝は「3連覇のプレッシャーはあるけど、チーム一丸となって絶対に勝つ」と意気込む。

　小学6年生で編成された道内の各地区選抜が集うハイレベルな一戦で、10月の予選リーグを勝ち抜くなどした16チームによる決勝トーナメント。前回覇者の苫選抜は予選を免除。2年連続準優勝の強豪札幌選抜はコロナの影響で出場を辞退している。

　市内12チームの精鋭18人で構成する苫小牧選抜は、10月からようやく全体練習をスタートさせた。同じく決勝トーナメントに出場する日高選抜との練習試合をはじめ、苫小牧選抜OBチーム、女子軟式野球の苫小牧ガイラルディアなどの胸を借りながら、実戦経験を積んできた。

　特に本番前最後の練習試合となった24日のガイラルディア戦は、石川将一監督（沼ノ端スポーツ少年団）が掲げる「ノーヒットでも1点」の泥くさい攻撃パターンが機能した。積極果敢な盗塁で守備をかき乱し、失策に乗じて得点するなど4―2で勝利。投手陣もエースナンバー「1」を背負う島野陽翔（沼ノ端ジェッツ）らが力投した。

　「少ない練習で、よくここまで成長してくれた。展開ごとに選手たちがしっかり考えてプレーできている」と石川監督は目を細める。3連覇に向けた最大のライバルは、全日本学童大会（8月、新潟市など）3位の岩見沢南ビクトリーを中心とする岩見沢選抜とみられるが「まずは初戦をしっかり勝つことが大切」と指揮官。

　ダイナミックな投球フォームから繰り出す球速110キロ台の直球が魅力の島野は「1球でもチームのためになるように投げたい」と力強い。遊撃手を担う板垣主将は「ノーエラーで投手を支えたい」と語った。

―苫小牧選抜メンバー

背番号　　名前　　　　所属

（10）板垣　晋生　　新生台イーグルス

（1）　島野　陽翔　　沼ノ端ジェッツ

（2）　成田　怜生　　大成フェニックス

（3）　高田　晃成　　錦岡ジュニアタウンズ

（4）　福澤　悠人　　北光ファイターズ

（5）　松本　怜磨　　拓勇ファイターズ

（6）　山田　宗継　　末広アトムズ

（7）　木村　聡志　　泉野イーグルス

（8）　三橋　駕久　　北光ファイターズ

（9）　大宮　瑛太　　北星有珠の沢ホークス

（11）高井　有人　　新生台イーグルス

（12）市橋　知樹　　北光ファイターズ

（13）山崎　陽斗　　日新スポーツ少年団

（14）山口　春樹　　北光ファイターズ

（15）三宅　真生　　沼ノ端ジェッツ

（16）保坂　拓斗　　沼ノ端スポーツ少年団

（17）片桐　心絆　　ときわ澄川ライオンズ

（18）及川　竜和　　錦岡ジュニアタウンズ