第74回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は最終日の18日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA、Bブロックの代表決定戦が行われた。Bブロックは苫小牧中央が苫小牧工業にコールド勝ちし、5年ぶり3度目の全道大会出場を決めた。
▽Bブロック代表決定戦
苫小牧中央
000804=12
100000=1
苫小牧工業
(六回コールド)
(中)斉藤優、西村―上野、水島
(工)長舩、佐々木輝、岩本、佐々木佑、寺本―岩本、筒井、岩本
(三)倉橋(中)
(二)上野(中)
苫小牧中央は1点を追う四回、連続スクイズや1番倉橋の三塁打などで一挙8点で逆転。先発斉藤優は二~五回を三者凡退に抑えるなど5イニング1失点の力投。
▽Aブロック同
室蘭栄
000200000=2
21100010X=5
駒大苫小牧
(室)住吉―佐々木
(駒)伊藤―田中
(三)毛利(駒)
(二)田原(室)小林(駒)
駒大苫小牧は先発伊藤が四死球1の安定した投球で完投。打線は2点リードの七回に6番小林の長打で欲しかった追加点。
苫中央 打線が奮起 エース斉藤優も力投
苫小牧中央打線が奮起、苫小牧工業を圧倒して5年ぶりの全道切符を手にした。先発したエース斉藤優(2年)も5回被安打1の力投を見せた。
鵡川との2回戦は6安打。湿り気味の打線は代表決定戦で爆発した。四回に連打で8点。六回にも3番上野主将(2年)の二塁打などで4点と活発な打線もチームの勝機を盛り上げた。上野主将は「全員でつなぐ打撃ができた。打って点が取れたことは自信になった」と納得の表情。
斉藤優は初回に先制を許したが「点を取られてからの粘りで流れが来た」(渡邊監督)。三回には内角の厳しいコースで見逃し三振も奪い、「チームを盛り上げる三振だった」と自信をのぞかせた。「課題は初回の入り。改善して全道大会に挑みたい」と切り替えた。
苫小牧中央 打 安 点
(5)倉橋 4 2 2
(7)大竹 1 0 0
H7名取 0 0 0
(2)上野 4 1 1
2 水島 0 0 0
(9)横野 3 2 3
(6)佐藤 2 1 0
(3)高橋 2 0 0
H3吉田 1 1 1
(4)木村 4 1 1
(1)斉藤優 3 1 1
1 西村 0 0 0
(8)佐々木 2 1 2
H8土井 1 0 0
271011
振球犠盗残失
452440
投手 回 安 責
斉藤優 5 1 1
西村 1 1 0
苫小牧工業 打 安 点
(2)12岩本 2 0 0
(6) 田中 2 1 0
(3) 松本 3 0 0
(1)9 長舩 1 1 1
H 橋本 1 0 0
8 清水 0 0 0
1 佐々木佑 0 0 0
1 寺本 0 0 0
(7)岩舘 2 0 0
(5)渡辺瑞 2 0 0
(4)渡邊嵩 2 0 0
(9)828筒井 2 0 0
(8)佐藤 1 0 0
189佐々木輝 1 0 0
19 2 1
振球犠盗残失
511022
投手 回 安 責
長舩 3 1/3 1 0
佐々木輝 0/3 3 0
岩本 2 1/3 3 3
佐々木佑 0/3 3 1
寺本 1/3 0 0
先発伊藤 気迫の投球 駒大苫 投打かみ合う
投打がかみ合った駒大苫小牧。先発伊藤(2年)は気迫の完投だった。打線は序盤の攻勢で試合を優位に進めた。
背番号15の伊藤。「プレッシャーもあって緊張していた」が、四回に室蘭栄の6番田原に長打を浴びるなどして2失点した後は安定した投球を見せた。
「調子が良かった」真っすぐで押して11奪三振。佐々木監督も「重い球を投げるので打たれても思ったほど伸びない」が評価。
打線は一回に2番毛利(1年)の三塁打などで2点を先制。「初回に取れたことが大きかった」と田中主将(2年)は試合の流れを決めた立ち上がりを振り返る。七回にも6番小林(同)の適時二塁打でダメ押しの1点を加えるなど、好投手の室蘭栄・住吉を追い込んだ。
2年連続の全道大会進出。田中主将は「打撃の技術はまだ上げられるので、しっかり調整して全道優勝を目指す」と意気込んでいた。
室蘭栄 打 安 点
(9)高橋 4 0 0
9 稲場 0 0 0
(6)小倉 3 0 0
(4)大野 4 2 0
(1)住吉 3 0 0
(7)小野 3 0 0
(8)田原 3 1 2
(3)佐藤 3 0 0
(5)阿部 3 0 0
(2)佐々木 3 1 0
29 4 2
振球犠盗残失
1110022
投手 回 安 責
住吉 8 6 4
駒大苫小牧 打 安 点
(6)小田 2 0 0
(7)毛利 4 1 1
H 白井 1 0 0
8 黒坂 0 0 0
(9)成田 3 1 1
(5)橋本 4 1 1
(2)田中 3 1 0
(8)7小林 4 2 1
(3)野々村 4 0 0
(4)幅岸 3 0 0
(1)伊藤 3 0 0
31 6 4
振球犠盗残失
960470
投手 回 安 責
伊藤 9 4 2