大学野球の北海道学生野球1部秋季リーグで3位につける北洋大が11、12両日に上川管内愛別町で行われる第4節で、首位タイの函館大と対戦する。好投手を擁する強豪とは5月の春季で1敗1分けと競っただけに「一矢報いたい」と大滝敏之監督。逆転でのリーグ連覇に向けて1敗もできない重要な戦い。打撃好調の中堅手高橋飛雅(札幌日大高卒)、投手小田原大吾(千葉暁星国際高卒)の両3年生が着々と準備を進めている。
春季リーグで外野手部門のベストナインを獲得した苫小牧市出身のリードオフマン高橋は、ここまで4試合に出場し打率6割と当たっている他、打点もすでに4と好機を逃さない勝負強さを見せている。
春季後に打撃フォームを改造。プロ野球オリックスバファローズの好打者吉田正尚を参考に、タイミングの取り方やテークバックをコンパクトにしたことが奏功。「うまい具合に球を引きつけながら打てている。迷いがなくなった」と手応えを口にする。
函大には枯木匠登(3年)、村田澪斗(同)ら好投手が多く、これまで苦手にしていたと言うが、「今回は自信がある」と頼もしい。「得点に絡んで投手にいい流れを渡せるようにしたい」と意気込む。
主にリリーフを担う左腕の小田原は、第2節での悔しさを糧に奮起を誓う。「任されたイニングは何が何でも抑える」と力強い。
連敗した東京農業大北海道オホーツクとの同節1回戦で3番手として登板。自責点こそ1だったが、2度の暴投や3者連続与四球など「力んでしまった」と役割を果たし切れなかった。
「プロのスカウトをうならせるくらい直球、変化共にボールの切れは一級品。あとは気持ちの部分だけ」と大滝監督が期待する大器。春季リーグ後にフォーム改造で制球力の向上に励むなど、地道に努力を重ねている。函大戦で真価を発揮したい。
小田原は「自分がしっかりすれば、先発陣の臼井大輝(3年)や福田翔大(2年)が楽に投げられる。監督の起用に応えるためにも頑張る」と語った。