今年新しく結成された苫小牧市の朝野球チーム、Feliz(フェリース)が破竹の勢いでチーム力を高めている。プロ野球独立リーグでプレー経験を持つ笠井聖寿選手兼監督(27)が旗振り役となってチームをけん引、ナインは活気づく。
駒大苫小牧高出身の笠井監督は、ルートインベースボールチャレンジ(BC)リーグの群馬ダイヤモンドペガサスで2017年から3季プレーした。同年代の駒大苫小牧高や北海道栄高出身の野球経験者を中心に声を掛け、20人ほどが加わって今年3月にメンバーがそろった。
Felizは「楽しく」を意味するスペイン語。笠井監督は「同年代の仲間と楽しく野球をやろう」とチームを結成した。
チームは今季、大鷲旗争奪苫小牧朝野球大会や日本橋杯など市内で開催されている朝野球5大会に出場。7月の日本橋杯Aブロック1回戦で下川原アルミ工業を3―0で下して初勝利を挙げた。大鷲旗では、1回戦でエースBBクラブに6―1で快勝した。たいせつ総合サービス杯争奪サンデーベースボールチャンピオンシップにもエントリーしていて、19日の1回戦でVictoryと対戦する。
常勝を掲げてスタートしたが、アポロ杯と大鷲旗は敗退。「全タイトルを取ることを目標にしていたので悔しい」と笠井監督。「残りの大会で優勝を目指したい。来年こそは全大会優勝を狙う」と意気込んでいる。