2021IIHF女子アイスホッケー世界選手権第12日は8月31日(日本時間1日)、カナダ・カルガリーで5位決定戦が行われ、日本(世界ランキング6位)はロシア(同4位)に0―2で敗れたが、過去最高の6位で大会を終えた。同日の決勝は米国(同1位)とカナダ(同2位)が対戦。3位決定戦はフィンランド(同3位)―スイス(同5位)。
▽5位決定戦
ロ シ ア2―0日 本
▽GK【日】藤本那
日本は第1ピリオド7分に先制され、3ピリにも追加点を許した。スピードを生かした攻撃を展開したが、好機を生かせず無得点に終わった。
▽準決勝
米 国3―0フィンランド
カ ナ ダ4―0ス イ ス
―試合重ね、選手の成長実感
1次リーグを含め全7試合の日本の戦いが終わった。飯塚監督は「試合を重ねるごとに選手の成長を感じることができた。7試合を戦い切れたことは評価できる」と振り返った。
大会序盤は思うようにゲームメークできない試合もあったが、ほぼ想定内の内容の試合が多かった。過去最高順位の6位に、FW大澤主将の評価は「ベスト4を目指していたのでまだまだ」と厳しかった。最大の課題に得点力を挙げ、さらなる奮起を誓った。
代表合宿で力を入れて取り組んできたフィジカル強化は成果が見られた。飯塚監督は「大幅に成長できた部分」と分析した。
―グループAの壁厚く
次回大会でグループAに入れる5位以内まであと一歩だったが、ロシアの壁は厚かった。
1点ビハインドの第2ピリオドで日本が猛攻を仕掛け、シュートはロシアの2倍の10本を放った。飯塚監督は「ロシアは試合後半で足が止まる傾向にあったため、2ピリは押し気味の展開となったが、GKに阻まれ得点できなかった」と振り返った。
局面的な数的優位の場面でもロシアが一枚上手だった。飯塚監督は「ラッシュは1度しか許さなかったが、そこで決められた。日本は2度あってどちらも決められなかった。そこに差があった」。
体力面では日本が上回った。FW大澤主将は「日本のスピードを生かしたいいプレッシャーからチャンスをつくれた。今後も継続してやっていきたい」と語った。