日本6位以内が確定―女子アイスホッケー世界選手権

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年8月31日
5位決定トーナメント1回戦〔日本―チェコ〕フェンス際で競り合う日本選手(写真提供=JIHFPhoto―Uchigasaki)
5位決定トーナメント1回戦〔日本―チェコ〕フェンス際で競り合う日本選手(写真提供=JIHFPhoto―Uchigasaki)
3点目を決めたFW志賀紅(奥)に駆け寄るDF志賀葵(左)(写真提供=JIHFPhoto―Uchigasaki)
3点目を決めたFW志賀紅(奥)に駆け寄るDF志賀葵(左)(写真提供=JIHFPhoto―Uchigasaki)

 2021IIHF女子アイスホッケー世界選手権=カナダ・カルガリー=に出場している日本(世界ランキング6位)は第10日の29日(日本時間30日)、5位決定トーナメント1回戦でチェコ(世界ランキング7位)に3―2で競り勝ち、史上最高成績の6位以内が確定した。31日(日本時間9月1日)の5位決定戦でロシア(世界ランキング4位)と対戦する。

 30日(日本時間31日)は準決勝の米国―フィンランド、カナダ―スイスの2試合が行われる。

 ▽5位決定トーナメント1回戦

 日  本3―2チ ェ コ

 ▽得点者【日】久保(志賀葵、床亜)浮田(小池、細山田)志賀紅▽GK【日】藤本那

 日本は第1ピリオドにFW久保のゴールで先制。2ピリ、3ピリにも1点ずつ加点し、1次リーグで敗れたチェコを振り切った。

 ロ シ ア3―2ド イ ツ

 ―チェコに3―2、リベンジ果たす

 日本が最高成績だった7位の壁を破り、5位決定戦進出を決めた。1次リーグで0―4で敗れていたチェコにリベンジを果たした。飯塚監督は「前回の対戦と比べてパワープレーやスコアチャンスでしっかり決め切れたことが勝利につながった」と試合後の会見で語った。

 シュート数こそチェコより6本少ない27本だったが、好機を逃さなかった。「パワープレーの精度が上がっている」(飯塚監督)。日本の走力もチェコの反則を誘った。足を止めずDFの裏に出ることでチェコ守備陣をかき乱した。

 初の5位決定戦はロシアと激突、次回大会のグループA入りを目指す。「6位で満足してはいけない。一つ壁を乗り越えるためにロシアにチャレンジしたい」と抱負を語った。

 ― 志賀姉妹大舞台で勝利呼び込む

 DF志賀葵(22)とFW志賀紅音(20)の志賀姉妹が得点に絡むプレーで勝利を呼び込んだ。姉妹として出場する2回目の世界選手権で中心的な役割を果たした。

 姉の葵は第1ピリオド13分、FW久保のゴールをアシスト。葵が放り込んだパックを久保が角度を変えてゴール。「パックをゴール前に集めようと考えていて、結果的に点につながってよかった」と笑みを浮かべた。

 妹の紅音は3ピリで2試合連続ゴールを決めて貴重な追加点。「点を取らないと絶対に勝てない」と気持ちで決めた1点だった。「決めてうれしいけれど、それまでのチャンスを生かせなかったことは反省点」。

 二つ目のセットに入る姉妹は「悪いところも言い合える存在」と信頼は厚い。ロシア戦に向けては「必ず勝って5位で終わりたい」とそろって意気込みを語った。

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