アイスホッケー旧ソ連代表FWで2度の五輪金メダルに輝き、王子製紙アイスホッケー部(現レッドイーグルス北海道)に1978年から4シーズン在籍したウラジミール・シャドリンさんが26日に死亡した。73歳。ロシアのタス通信などが報じ、国際アイスホッケー連盟などもウェブサイトに訃報を載せた。
スパルタク・モスクワに65年から在籍し、国内王者を3度経験したセンターとウイングを兼ねるストライカーとして知られた。タス通信はスパルタク時代の年長選手で王子製紙にも前後して所属したビャチェスラフ・スタルシノフさん(81)の談話として、シャドリンさんはがんと闘病中に新型コロナウイルスに感染して亡くなったとしている。
旧ソ連が世界最強と名高かった五輪代表としては72年札幌、インスブルック(76年、オーストリア)で連続優勝した際の主力。世界選手権にもこの前後に連続出場し、優勝を5度経験した。
王子製紙所属として、同じスパルタクとソ連代表の中心的FWだったスタルシノフさんの離日の2年後にDFユーリ・リャプキンさんと共に来日した。
80年代前半にかけて苫小牧で生活し、選手兼任のコーチを務めつつチーム強化に尽力。在籍期間も含んだ81年シーズンからの日本・チーム記録となった日本リーグ4連覇につなげる礎を築き上げた。97年から再来日し、1シーズンの間コーチを務めた。