2021IIHF女子アイスホッケー世界選手権第5日は24日(日本時間25日)、1次リーグ3試合が行われた。グループBの日本(世界ランキング6位)はハンガリー(同12位)に4―1で勝利。同Bの3位以上が確定し準々決勝進出を決めた。同Aは米国とカナダが白星を飾った。
日本は第7日の26日(日本時間27日)、1次リーグ最終戦でドイツ(世界ランキング8位)と対戦する。
▽1次リーググループB
日 本(勝点6)4―1ハンガリー(勝点0)
▽得点者【日】志賀紅(床秦、志賀葵)浮田(床秦、床亜)米山(細山田、小池)久保(高、三浦)▽GK【日】藤本那
日本がハンガリーに快勝。第1ピリオド19分、FW志賀紅のゴールで先制。1点リードの3ピリも2ゴールを奪った。
▽同A
米 国(勝点9)6―0ロ シ ア(勝点3)
カ ナ ダ(勝点9)5―0ス イ ス(勝点0)
―主導権譲らず、好機で得点
ハンガリーに4―1で快勝し、1次リーグ2勝目を挙げた日本。飯塚監督は「敗戦の後の試合だったけれど、いいスタートから主導権を渡さずに60分間しっかりプレーしてくれた」とメンバーをたたえた。
数的優位なパワープレーで4ゴール。第1ピリオド19分にFW志賀紅がこぼれ球に反応し先制した。2ピリ3分で追い付かれたが、FW浮田が同7分に勝ち越し弾。浮田は「シュートを打っていた割にはゴールできずうずうずしていた」と振り返った。
3ピリはFW米山とFW久保のゴールで引き離した。いずれもパワープレーから生まれたゴール。飯塚監督は「これまでの2試合では打たされるシュートが多かったが、自分たちのタイミングで余裕を持って打つことができるようになっている」と話す。
次は中1日を空けて勝ち点で並ぶ2位のドイツと対戦する。飯塚監督は「隙のないホッケーをするチーム。チャンスで必ず決めて勝ちたい」と抱負を語った。
―ベテランFW久保、頼れるチームの支柱
チーム最年長のFW久保が第3ピリオドでダメ押しの4ゴール目を決めた。「出場時間が少ない中でチームに貢献できてうれしい」と笑みを見せた。
苫小牧出身の38歳。2000年から世界選手権の代表として活躍、五輪も2回出場してきた。飯塚監督は「これまでもチームが苦しい時に救ってくれた選手」と厚い信頼を寄せる。リバウンドを狙ってゴール横にポジショニングしたことが功を奏した。「いいタイミングで試合を決定付けるゴールを決めてくれた」とベテランをたたえた。
「どのラインでも順応できる選手」(飯塚監督)という久保は登録上は四つ目のラインだが、ゴール時は三つ目のラインに入っていた。ドイツ戦に向けて久保は「次の試合も出た時間は失点ゼロ、チャンスがあればゴールも狙う」と意欲的に語った。