北海道学生野球1部秋季リーグが21日、とましんスタジアム=苫小牧市=で開幕した。22日までに第1節2試合が行われ、北洋大は道教育大旭川に連勝した。
東京農業大北海道オホーツク―道教育大函館、函館大―旭川大は新型コロナウイルスの影響で函教大、旭川大がそれぞれ辞退したため中止となった。
大会は道学生野球連盟が主催。6チームが9月20日を最終日とする計10日間にわたって2回総当たり戦を繰り広げる。北洋大は28、29両日に網走市の呼人球場で東農大と第2節を戦う。
22日
【第1節】
▽2回戦
北洋大(2勝)
040011010―7
010010000―2
道教育大旭川(2敗)
(北)福田、小田原―臼井彗、浦野
(旭)加川、岡田―平原
?鈴木(北)
?高橋、臼井彗(北)平原、斉藤、岡田(旭)
北洋大は二回1死から連続四球で走者をためると大沼の適時打などで一挙4点。その後も小刻みに加点した。先発の福田は9安打を許しながらも八回まで粘り強く投げた。
21日
▽1回戦
道教育大旭川(1敗)
111001000―4
21001120X―7
北洋大(1勝)
(旭)加川、小高、池田―高橋
(北)臼井大、柳原―臼井彗
?臼井彗(北)
?池田(旭)
北洋大が接戦を制した。3度同点とされ迎えた六回に押し出しで勝ち越し。続く七回には高橋の2点適時打で突き放した。
―好機生かし、勝利つかむ
新型コロナで第1節辞退の大学が相次ぐ中、北洋大が手堅く連勝した。成田主将(3年)は「まずはしっかり勝ち切れたことは大きい」と胸を張った。
2試合を通じて打線には力があった。1回戦は主砲の臼井彗(2年)が一回に右翼へ2点本塁打。成田、高杉(4年)が複数安打を放った。2回戦では二回1死から3四球と3連打を絡めてビッグイニングを演出。「素晴らしい集中力だった」と大滝監督は目を見張った。
一方で、理想とする守備からリズムをつくる野球には課題が残った。初戦に2失策。先発した臼井大(3年)は一回に押し出しで先制点を献上するなど制球に苦しんだ。2回戦に登板した福田は四回まで毎回先頭打者を安打で出塁させた。臼井大は「自分も含めてボールが高めに浮くことが多かった」と振り返った。
次戦は春の王者東農大とぶつかる。「1球の失投で負ける。しっかり低めにボールを集めたい」と臼井大。成田主将は「ミスを一つでも減らせるようにしたい」と語った。