白老町の社会人野球チーム「WEEDしらおい」が調子を上げている。6~8月の第7回北海道地区クラブ選手権で初優勝。7月のJABA一関市長旗争奪クラブ野球大会(岩手県)も3大会ぶりに制し、ナインは27日から始まる都市対抗野球北海道予選大会に向けて意気上がる。
チームはここ数年、ベテラン、中堅、新人の戦力バランスを取る過渡期によって思うような結果が出なかった。5月の全日本クラブ選手権北海道地区予選は、優勝したウイン北広島に0―1で惜敗、4年ぶりのタイトル奪取はならなかった。
しかし、投手力のアップや選手の経験値向上で戦力が充実、最近はここ一番の勝負強さも見られるようになった。4、7月の戦力補強で捕手や内外野の選手層も厚くなった。
投手陣は軸となる太田裕也、宮脇弘一、野沢悠真に安定感。岡本凛典や左腕の上原瞬も調子を上げてきた。打線は桑田皓太、山崎徹の主軸や川瀬啓太、社翔人にも当たりが戻ってきた。
相性のいい一関大会は、決勝で所沢グリーンベースボールクラブに9―8で快勝。社翔人が最高殊勲選手賞、川瀬啓太が首位打者賞を受賞している。また、北海道地区クラブ選手権は決勝でTRANSYSに2―1で競り勝った。
27日にスタートする都市対抗北海道予選は、初戦で旭川グレート・ベアーズと激突。勝ち上がると日本製鉄室蘭シャークスと顔を合わせる。決勝リーグを懸けた敗者復活戦に回っても、ウイン北広島やTRANSYSなどの宿敵との対戦が予想される。
社新吾監督は「戦力が整い、都市対抗は選手をどう起用するか楽しみなくらいだ。目標は決勝リーグ進出。打線の奮起がポイントになる」と話している。