苫小牧市内の軟式野球チーム、SSフレンズは高松宮賜杯第65回全日本軟式野球大会(1部)南北海道大会(7月、伊達市など)で優勝し、9月に岡山県で開かれる全国大会に出場する。1部の出場としては初。佐藤俊介監督は「チームスローガンの『明るく楽しく』野球をして一戦必勝で挑みたい」と抱負を語った。
南北海道大会は道内の各支部の予選を勝ち抜いた10チームが出場し、トーナメント戦が行われた。SSフレンズは1回戦でゴールドスターズ(札幌)に8―1、2回戦はエムズベースボールクラブ(室蘭)に12―5で快勝。準決勝は須貝エンジニアリング(西胆振)に4―0で完封勝ちした。
長沼ジャイアンツ(南空知)との決勝は4番青地祐司が主砲の役割を果たした。初回に走者を1人置いて本塁打を放った。高めの直球を振り抜き、「外野手は越える」と確信した当たりは柵越え。貴重な2点となって3―1で競り勝ち、栄冠を飾った。「4番としての仕事ができた」と打席を振り返った。
投手としても最終回に登板。1死から四球を出したが、後続2人をきっちり抑えた。「何としてでも抑えようと全力を出し切った」と話した。
一方、主戦投手の右腕、菊地翔太は2回戦と決勝で先発。自慢の直球を中心に打者を次々とねじ伏せ、決勝では4回無失点でマウンドを降りた。初回は無死満塁のピンチを背負ったが、本塁は踏ませなかった。「0でベンチに帰ることをモットーにしている」と菊地。「全国大会でも無失点投球を見せたい」と息巻く。
地道に行ってきた守備練習の成果も実を結んだ。安孫子翔太主将は「週末のみの練習で時間は限られていたが、失策も少なく抑えられた」と手応えを語る。
守り勝つ野球で全日本のタイトルを目指す。組み合わせは11日に決まり、初戦は茨城県代表の小野寺商事とぶつかる。安孫子主将は「メンバー全員が納得できる試合をして一つずつ勝利を重ねていきたい」と意気込みを語った。