道と札幌市などは11日、新型コロナウイルスの感染者を新たに351人確認したと発表した。日別の新規感染者数が300人を上回るのは5日連続。このうち157人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ4万7773人(実人数4万7647人)となった。
死亡の発表は2日ぶりになかった。道内の死者は累計で1429人。
道は100人の感染を確認。内訳は、胆振管内13人のほか、石狩管内32人、空知管内17人、道外11人、釧路管内7人、上川管内6人、渡島、オホーツク両管内各4人、十勝管内2人、日高、留萌、宗谷、根室4管内各1人。石狩市の飲食店でクラスター(感染者集団)が発生し、利用客ら9人の陽性が判明。既存クラスターでは、苫小牧市で開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会で新たに9人の感染が分かり、計38人に拡大した。
札幌市は208人の感染を確認。クラスターは計5件発生。▽高校(生徒6人)▽動物病院(職員6人)▽医療機関(患者ら13人)▽障害福祉サービス事業所(利用者ら5人)▽専門学校(学生7人)―の感染が分かった。既存クラスターでは、4日発表のコールセンターで15人増の計52人に感染が拡大した。
小樽市は15人の感染を確認。銭函保育所で園児ら7人の陽性が判明し、クラスターとなった。
函館市は15人、旭川市は13人の感染を確認した。
また、道と札幌市などは、デルタ株(インド由来の変異株)疑いの感染者を新たに154人確認したと発表。道内のデルタ株疑いの陽性者は計1995人となった。
道内で治療を終えて回復したのは4万3292人。11日現在の患者数は3052人で、重症は前日から2人増えて17人。10日時点の入院患者の病床利用数は、前日から24床増の644床となっている。