第16回全国高校選抜アイスホッケー大会第2日は5日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧=などでトーナメント2回戦が行われた。北海道栄が5―1で北海、苫小牧東が4―0で東京都高体連選抜にそれぞれ勝利し、準々決勝進出を果たした。2013年以来7大会ぶりの王座奪還を目指した駒大苫小牧は2―3で武修館に競り負けた。
▽2回戦
北海道栄5―1北 海
▽得点者【栄】高橋(乗本)大城(高橋)大城、関本(内野、泉浦)泉浦(関本)【北】有村(岡田、古谷)▽GK【栄】佐藤、長崎【北】川合
武 修 館3―2駒大苫小牧
▽得点者【武】村瀬(大塚)西脇(赤澤、田中)清水(小川)【駒】寺内、石田(高橋)▽GK【武】大塚【駒】米津
苫小牧東4―0東京都高体連選抜
▽得点者【東】齊藤悠、今井(岩野)角丸(渡辺)角丸(齋藤駿)▽GK【東】司馬、稲越【選】飯見、杉山
白樺学園20―0福岡ブレイカーズ
清 水2―1日光明峰
釧路江南8―1慶応義塾
八戸工大一11―3京都ジュニアワイルドビーズ
埼 玉 栄22―0西武ホワイトベアーズ
―駒大苫、因縁の対戦も流れつかめず
駒大苫小牧が武修館に競り負けて初戦敗退。今年1月に長野県で開かれた高校総体準決勝でも1―3で敗れていた因縁の相手。FW森田主将(3年)は「練習でやってきたことができていなかった」と肩を落とした。
1ピリの序盤でFW寺内(1年)のゴールで先制したが、2ピリ以降は反則で流れが悪くなった。「コーナーで抑え切れずスティックを使ってしまって反則につながった。体で抑えられるように強化していきたい」と森田主将。
武修館のGK大塚(2年)の好セーブにも阻まれた。リバウンドを狙ったが、森田主将は「サイドから積極的に打ったけど決定力が足りなかった」と振り返った。
敗戦の悔しさは胸に刻んだ。「きょうから気持ちを切り替えて練習に打ち込みたい」と話した。
―苫東、東京選抜に完封
少数精鋭ながら東京都高体連選抜に完封勝ちし8強入りした苫小牧東。田中監督は「最後まで走り切って勝つことができた」と納得の口ぶりで語った。
2ゴールを挙げたFW角丸(3年)は東京出身。文武両道の校風に引かれて入学した。東京都高体連選抜には中学年代の東京選抜でチームメートだった選手も含まれ「特徴が分かっていたので戦いやすかった」。得意のハンドリングを随所で見せたが「2ピリまで決定的な場面でシュートを外すことが多かった」と反省を口にした。
完封勝ちにはGKの司馬(2年)と稲越(同)の2人が大きく貢献した。プレータイムを30分ずつ分け合った。2人で33本のシュートを打たれたがゴールは許さなかった。
先発出場の司馬は「声掛けをしてマークミスを防ぐことができた」と手応え。稲越は「目標の無失点を達成できた。これからもライバルの司馬と競い合っていきたい」と話した。