中学硬式野球の苫小牧リトルシニア球団が第49回日本選手権北海道大会(6~7月、岩見沢市など)で6位に入り、日本リトルシニア東日本選抜野球大会(8日開幕、長野県)の出場権を獲得した。7月に江別市などで開かれた第6回北ガス杯全道大会でも準優勝、上り調子の勢いを武器に東日本のタイトルを懸けて大一番に挑む。
日本選手権道大会には道内の33チームが出場しトーナメント戦を繰り広げた。苫小牧は2回戦で洞爺湖に8―0でコールド勝ち。3回戦で札幌真駒内を8―5でかわしたが、準々決勝で札幌大谷に2―9で敗れ、大会規定により6位に入った。
エース三浦優和(光洋中3年)が好投した。130キロ台の直球で三振を量産。「ピンチもあったけど、しっかり抑えることができた」。浜谷千春監督は「いい直球を持っている。制球が良くなればさらに頼もしい投手になる」と期待する。
準優勝した北ガス杯は道内33チームが出場しトーナメント戦を展開。苫小牧は準々決勝で函館港西に5―4、準決勝で余市に3―2で競り勝つなど接戦で勝ち上がった。決勝は恵庭に1―2で惜しくも敗れた。
準優勝は4番佐藤翔太(啓明中3年)の打撃の復調が大きかった。日本選手権道大会ではフォームが崩れて不振に悩まされた。重心がマウンド方向に流れていたが、「体重を軸足に乗せることを意識させた」フォーム改善で見事に修正。函館港西戦では三塁打を放つなど長打力は復活した。佐藤は「東日本大会では4番としてチャンスで長打を打ちたい」と意気込んでいた。
浜谷監督は「今年は暑い中の練習や試合をこなしていてハンデはないので、優勝も狙っていきたい」と抱負。川奈野銀士主将(啓北中3年)は「全道大会では接戦を勝った試合が多かった。全国でも競った試合で気を抜かずに戦いたい」と意気込みを語った。