苫小牧市元中野町の苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長)が昨年度から始めた用具の購入費や遠征時の交通費を補助するスポンサー事業で、今年度は道路建設ペリグリンのFW黒須若菜(21)=北海道文教大3年=と契約した。また、今年度は新たにアスリート雇用も始め、同チームのFW輪島夢叶(18)が契約社員として働いている。
スポンサー契約は2人目で4月に黒須と1年契約を締結した。同社にとっては社の知名度が上がり、優秀な人材の確保や地域貢献にもつながる。選手はアルバイトを減らし、練習時間の確保ができる。
黒須は「経済負担は大きかった。冬季北京五輪の代表入りを目指し、恩返しをしたい」と意気込む。
また、昨年度に同社が初めて契約したトヨタシグナスのDF桜井芽愛(19)との契約を1年更新している。
選手雇用も今年度から始め、輪島が4月から勤務している。五輪代表選考に関わる活動には配慮を受けながら勤務。経理を担う輪島は「エクセルは勉強中だが、少しずつ仕事を覚えてきた」と話し、アスリートとしての礼儀や物事への粘り強さが評価されている。「応援してもらえることはチーム、個人ともに力になる」と張り切っている。
栗林社長は「支援の輪が、市内に広がってもらいたい」と期待していた。