苫小牧東高校アイスホッケー部OB会(本間照康会長)がこのほど、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で新入部員へユニホームを贈呈した。4月から同部の一員として活動中の男子5人に公式戦ユニホーム、女子1人にチームジャンパーをプレゼント。本間会長は「一生懸命練習して、全国で勝てるチームをつくってほしい」と呼び掛けた。
2017年に再結成されたOB会が、現役選手支援の一環として18年度から行っている取り組み。氷上練習前の男子選手と、本間会長、田中正靖、木村司両幹事が出席。今年は部側の要望に応えて、アイスホッケーパンツの上から履くカバーも新たに贈られた。
室蘭市出身で苫小牧緑陵中時代は合同チームの主将を担っていたFW河野遥翔(1年)は、「アイスホッケーと学業を両立させたかった」と伝統校への進学を決意した一人。「チームのためにハードワークできる選手になりたい」と意気込みを語った。
苫東は昨年度、新型コロナウイルスの影響で全国高校総体(今年1月、長野県)出場を懸けた道大会が中止となり、不本意な形で最上級生が引退。一方で2月の新人大会は選手わずか8人で4試合を戦い抜き、北海道栄、北海ら選手がそろう私立勢と1点差の好ゲームを演じるなど奮闘してきた。
田中渓也監督は「すでに自分たちでチームを引っ張っていくんだという意識が強い」と新入生たちの頼もしい姿に目を細める。選手繰りが厳しい状況に変わりないが、「人数が少なくてもやり方次第で十分に戦える。まずは8月の全国選抜大会(苫小牧市)で少しでも上を目指してほしい」と期待した。